サステナブルでんき(ネット電力)の評判は?基本料金0円と調整額の注意点

サステナブルでんき(ネット電力)の評判と、調整額まで含めた電気代を東京電力と比べるアイキャッチ 電気

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「サステナブルでんきって怪しくない?」「ネット電力と同じ会社なの?」「基本料金0円なら今より安くなる?」。広告で名前を見かけて、契約する前に評判を調べている人もいるはずです。

先に答えると、サステナブルでんきは2023年5月に「ネット電力」へ名前を変えた同じサービスで、運営会社の登録番号は国の一覧で確認できます。ただし東京エリアで公表されている調整額の平均と国の値引きを足して試算すると、2026年5〜8月分のうち3か月は東京電力の従量電灯Bより高くなりました。

  1. サステナブルでんき(ネット電力)の評判は?登録情報と料金の判断
    1. 基本料金0円だけで安さを判断できる?
    2. 旧名称と2022年の受付停止・再開はどう関係する?
    3. 運営会社の登録番号A0747は国の一覧と一致する?
  2. サステナブルでんきの基本料金0円はどのプラン・地域が対象?
    1. 家庭向けネットでんきBの単価と別途費用は?
    2. ネットでんきCと動力向け低圧電力は何が違う?
    3. 供給エリアと対象外の住宅は?
  3. 電源調達費調整額は契約者ごとにどう変わる?
    1. 30分ごとの使用量と市場価格で追加・還元が決まる
    2. 2026年5〜8月分の東京エリアの公表平均単価は?
    3. 政府の値引きはどう扱われる?
  4. 東京電力「従量電灯B」と比べると安い?高い?
    1. 単価だけならサステナブルでんきが安く見える
    2. 使用量・月・政府支援をそろえて比べるとどうなる?
    3. 2026年5〜8月分の参考計算の結果は?
  5. ネット電力の口コミは判断材料になる?メリットと注意点
    1. 良い口コミの確認状況と、古い悪い口コミの限界
    2. 基本料金0円・単一単価の利点は?
    3. 調整額の変動と独自特典をどう確認する?
    4. どんな人が検討に向いている?
  6. サステナブルでんきの申し込み前に確認する契約・支払い・切替条件
    1. 契約期間と解約金は個人・法人でどう違う?
    2. 支払い方法と申し込み方法は?
    3. 切替時の連絡・工事・電気の品質は?
    4. 引越し・集合住宅は何を確認する?

サステナブルでんき(ネット電力)の評判は?登録情報と料金の判断

基本料金0円だけで安さを判断できる?

判断できません。サステナブルでんきは基本料金0円で、東京エリアの電力量料金は27.00円/kWhです。しかし請求額には毎月変わる「電源調達費調整額」が加わり、この金額で結果が変わります。

  • 料金:東京エリア・30Aで月150・260・400kWhの3ケースを計算すると、2026年5・6・8月分は東京電力より月52〜668円高い
  • 例外:使用量が少ない側では、月96kWh以下なら4か月とも東京電力より安い計算
  • 契約:個人は解約金なし。支払いはクレジットカードのみ
  • 会社:運営会社の登録番号は資源エネルギー庁の一覧と一致

東京以外のエリアは試算していません。ほかの電力会社と並べて選びたい人は電力会社の比較ランキングもあわせて見てください。

旧名称と2022年の受付停止・再開はどう関係する?

サービス名は2023年5月1日に「サステナブルでんき」から「ネット電力」に変わりました。改称のときに料金の変更はありませんでした。古い名前の情報が今も残っているため、検索すると両方の名前が出てきます。

また2022年3月22日から新規申し込みを一時止め、同年6月21日12時に全エリア・全プランで再開しています。同じころに受付を止めた新電力はほかにもありました。2026年9月26日時点では公式サイトに申し込みフォームがあり、受付停止の告知は出ていません。

運営会社の登録番号A0747は国の一覧と一致する?

運営はSustainableEnergy(サステナブルエナジー)株式会社です。公式サイトの会社概要によると、設立は2019年、資本金は3,000万円、所在地は東京都港区東麻布。電力の供給は2021年5月に始めています(ネット電力 会社概要・2026年9月26日確認)。

会社概要にある小売電気事業者の登録番号はA0747。資源エネルギー庁の登録小売電気事業者一覧を開くと、A0747はSustainableEnergy株式会社として載っていました(2026年9月26日確認)。もとは2020年12月に別の会社が受けた登録を、2021年3月に同社が引き継いだ記録です。登録が一致することは実在の確認にはなりますが、料金の安さやサポートの質までは保証しません。

サステナブルでんきの基本料金0円はどのプラン・地域が対象?

家庭向けネットでんきBの単価と別途費用は?

サステナブルでんきの一般家庭向けプラン「ネットでんきB」は、大手電力の従量電灯Bにあたります。基本料金がなく、使った量に1つの単価をかけて電力量料金が決まります。

エリア 基本料金 ネットでんきB 電力量料金(円/kWh)
北海道 0円 31.50
東北 0円 26.80
東京 0円 27.00
中部 0円 26.50
北陸 0円 23.90
関西 0円 22.90
中国 0円 24.90
四国 0円 23.90
九州 0円 24.50

※税込。電源調達費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が別途かかります。沖縄県と離島、オール電化住宅は対象外です。出典:ネット電力 料金プラン(2026年9月26日確認)

基本料金0円でも、使った分の電力量料金に調整額と再エネ賦課金が足されます。一人暮らしのように契約アンペアが小さい場合に申し込めるかは公式サイトで明記を確認できなかったため、申し込み前に問い合わせてください。一人暮らし向けの選び方は一人暮らしの電気の選び方にまとめています。

ネットでんきCと動力向け低圧電力は何が違う?

商店や事務所向けの「ネットでんきC」も基本料金0円の単一単価で、東京エリアは25.50円/kWhです。基本料金がかかるのは、動力を使う事業所向けの「ネット低圧電力」。こちらは大手電力より割り引く形で、東京エリアの基本料金は4.9%引きの1,044.58円です。一般家庭が確認するのは、ほとんどの場合ネットでんきBです。

供給エリアと対象外の住宅は?

  • エリア:北海道・東北・東京・中部・北陸・関西・中国・四国・九州(沖縄県と離島を除く)
  • 対象外:オール電化住宅、卒FITの買い取り
  • 契約容量:今の電力会社と同じ容量のまま切り替える

電源調達費調整額は契約者ごとにどう変わる?

30分ごとの使用量と市場価格で追加・還元が決まる

ネット電力の電源調達費調整額は、大手電力の燃料費調整額にあたる部分です。ただし決まり方は違います。公式FAQによると、電力取引市場の30分ごとの調達単価と、契約者の30分ごとの使用量で決まります。市場価格が同社の基準を上回った時間の使用分は追加で請求され、下回った時間の分は差し引かれる仕組みです。

そのため毎月公表される値は「平均単価」で、公式も全員が同じ単価になるわけではないと断っています。電気を使う時間帯によって、自分の調整額は平均と違ってきます。電気代が上がる原因の全体像は電気代が高い原因で整理しました。

2026年5〜8月分の東京エリアの公表平均単価は?

ネット電力の公表値と、東京電力の燃料費調整単価を同じ「◯月分」のラベルで並べました(東京エリア・低圧・税込・円/kWh)。

月分 ネット電力 調整額の平均 国の値引き 東京電力 燃料費調整単価
5月 3.54 なし ▲7.37
6月 5.04 なし ▲7.30
7月 3.08 なし ▲7.19
8月 5.68 ▲3.50 ▲10.27(値引き込み)

出典:ネット電力「電源調達費調整額の平均単価について」各月分・「電気・ガス料金負担軽減支援事業に伴う電気料金の値引きについて」(2026年9月26日確認)、東京電力エナジーパートナー「燃料費調整単価等一覧」(2026年9月25日確認)。▲はマイナス(電気代から差し引かれる)を表します。

東京電力の燃料費調整単価は4か月ともマイナスでした。一方のネット電力は毎月プラスで、1kWhあたりの差は国の値引きを引いても10円以上あります。ほかの新電力で調整額を含めて比べた例はアルカナでんきの評判で紹介しています。

政府の値引きはどう扱われる?

国の電気・ガス料金支援について、ネット電力は調整額とは別の値引きとして公式ニュースで告知しています(2026年9月26日確認)。低圧の値引き単価は7月使用分が3.5円、8月使用分が4.5円、9月使用分が3.5円/kWhで、手続きは要りません。同社の「8月分電気料金」は7月使用分の請求を指すため、表では8月分に3.5円の値引きを入れました。東京電力は燃料費調整単価に値引きを織り込んで公表しています。ただし、ネット電力の公表平均単価に値引き分が含まれていないと明記した記述は見当たりません。この記事では「値引きは別に引かれる」と仮定して計算しています。

東京電力「従量電灯B」と比べると安い?高い?

単価だけならサステナブルでんきが安く見える

東京電力の従量電灯Bは、使う量に応じて単価が3段階で上がる仕組みです(税込)。

項目 東京電力 従量電灯B ネットでんきB(東京)
基本料金 935.25円(30A) 0円
120kWhまで 29.80円/kWh 27.00円/kWh
120〜300kWh 36.40円/kWh 27.00円/kWh
300kWh超 40.49円/kWh 27.00円/kWh

出典:東京電力エナジーパートナー「料金単価表」(2026年9月25日確認)、ネット電力 料金プラン(2026年9月26日確認)。

※表の東京電力の単価は10月分までの料金です。東京電力は2026年11月1日から料金を改定し、従量電灯Bの基本料金は30Aで1,176.18円に上がります。電力量料金も各段階で0.05円高くなります(出典:東京電力エナジーパートナー「料金見直しのお知らせ」「見直し後の料金単価」・2026年9月30日確認)。

この表だけを見ると、基本料金がなくどの段階でも単価が低いサステナブルでんきが有利です。基本料金0円型の新電力はLooopでんきの評判でも取り上げています。

使用量・月・政府支援をそろえて比べるとどうなる?

次の前提で月の電気代を計算しました。

  • 東京電力:30Aの基本料金+段階別の電力量料金+燃料費調整単価×使用量
  • ネット電力:(27.00円+調整額の平均−国の値引き)×使用量
  • 除いたもの:再エネ賦課金と東京電力の口座振替割引
  • 単価:ネット電力は現在の27.00円を過去の月にも当てはめた
  • 端数:各社の月額を円未満で四捨五入してから差を出した
  • 値引き:ネット電力の国の値引きは調整額とは別に引かれると仮定した

両社とも「◯月分」は料金の請求月のラベルで合わせています。検針日の違いで使用期間は数日ずれることがあります。また調整額は平均値なので、実際の請求額を再現したものではありません。

2026年5〜8月分の参考計算の結果は?

月の使用量 5月分 6月分 7月分 8月分
150kWh 83円高い 298円高い 13円安い 314円高い
260kWh 249円高い 621円高い 83円高い 650円高い
400kWh 52円高い 624円高い 204円安い 668円高い

※ネット電力の月額から東京電力の月額を引いた差。東京エリア・30A・再エネ賦課金を除く。シミュレーション結果は世帯の条件で変わります。

150kWhと400kWhでは7月分だけネット電力が下回りました。260kWhは4か月とも上回っています。表の3ケースでは、高い月の差は52〜668円でした。「基本料金0円だから安い」とは言えない結果です。

使用量が少ない世帯は結果が逆になります。同じ計算を使用量の少ない側で続けると、月96kWh以下なら4か月とも東京電力より安くなりました。東京電力の契約が30Aより小さい家庭は基本料金も下がるため、この境目はもっと低くなります。

基本料金0円でも調整額を足すとサステナブルでんきの電気代が東京電力を上回る月がある仕組みのイメージ
単価だけでなく、調整額まで足した総額で比べる。

ネット電力の口コミは判断材料になる?メリットと注意点

良い口コミの確認状況と、古い悪い口コミの限界

口コミだけで判断するのは難しい状況です。2026年9月26日の調査では、出典と時期がはっきりした良い個別の口コミを確認できませんでした。口コミサイトの掲載もありますが、中身を確認できなかったため使っていません。

比較サイトに紹介されていた悪い口コミは、2022年8月と2023年1月のX(旧Twitter)の投稿です。どちらも電気代が急に上がったという内容でした。ただし市場価格が高騰した時期の事例で、母数も分かりません。調整額の仕組みは2024年1月分から変わっているため、今の料金の評価には当てはまらない可能性があります。

基本料金0円・単一単価の利点は?

  • 料金の形:基本料金がなく、単価も1つなので計算しやすい
  • 少ない使用量:東京エリア・30Aの試算では、月96kWh以下なら4か月とも東京電力より安かった
  • 解約:個人は解約金がかからない
  • 品質:切り替えで電気の品質が悪くなることはない(公式FAQ)

調整額の変動と独自特典をどう確認する?

  • 調整額:公式ニュースに「◯月分」の平均単価が載る。今回確認した4か月分は翌月10〜11日に公表されていた。2026年5〜8月分の東京エリアは3.08〜5.68円/kWh
  • 特典:2026年9月26日に公式サイトを見た範囲では、自社独自の新規契約キャンペーンの表記は見当たらなかった
申し込み前に月の使用量・直近の調整額・支払い方法を確かめるチェックリストのイメージ
使用量・直近の調整額・支払い方法を先に確かめる。

どんな人が検討に向いている?

向いている人

  • 月の使用量が少なく、検針票で計算して安くなると確かめられた人
  • 毎月の調整額を見て、今の電力会社と総額で比べられる人
  • 解約金なしで試したい人

向いていない人

  • 調整額を毎月確認するのが手間で、請求額の読みやすさを重視する人
  • 口座振替やコンビニ払いで支払いたい人
  • オール電化の住宅に住んでいる人

新電力に切り替えるときの一般的な注意点は新電力乗り換えのデメリットで整理しています。

サステナブルでんきの申し込み前に確認する契約・支払い・切替条件

契約期間と解約金は個人・法人でどう違う?

ネット電力の公式FAQによると、契約期間は供給開始日から1年で、申し出がなければ自動で更新されます。個人は解約しても解約金がかかりません。法人は電話かメールでの問い合わせが必要です(ネット電力 公式サイト(よくあるご質問)・2026年9月26日確認)。

支払い方法と申し込み方法は?

個人の支払いはクレジットカードのみ。法人は口座引落とクレジットカードから選べます。申し込みは公式サイトのフォームだけで受け付けていて、電話やメールでは申し込めません。

切替時の連絡・工事・電気の品質は?

今の電力会社への解約の連絡は、ネット電力が代わりに行います。立ち会いや工事は原則いりません。公式FAQでは、切り替えで電気の品質が悪くなったり停電しやすくなったりすることはないと説明しています。

引越し・集合住宅は何を確認する?

  • 引越し:引越し先で使うには新しく申し込む。入居日が申込日の2週間後〜1か月先なら受け付け、2週間以内ならいったん他社と契約してから切り替える
  • 集合住宅:建物全体で一括契約している場合などは切り替えられないため、管理会社に確認する

ここまでの要点をまとめます。

  • 会社:2023年5月にネット電力へ改称。登録番号A0747は資源エネルギー庁の一覧と一致
  • 料金:東京エリア・30A・公表平均単価による参考計算では、2026年5〜8月分のうち3か月が従量電灯Bより高い。使用量が少ない側では月96kWh以下なら4か月とも安い
  • 契約:個人は解約金なし、支払いはクレジットカードのみ

検討するなら、検針票で先月の使用量を確認し、公式ニュースで直近の調整額の平均単価を見て計算してみましょう。今の電力会社の燃料費調整額と並べ、国の値引きの扱いも確かめたうえで安くなるときだけ、申し込めば十分です。

※この記事の情報は2026年9月26日時点のものです。料金・電源調達費調整額・燃料費調整額・国の値引き・契約条件は毎月または予告なく変わる場合がありますので、お申し込み前に公式サイトの最新情報を必ずご確認ください。